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2009年10月 アーカイブ

2009年10月22日

防風林・防雪林

仙台平野の旧来の農家は、山(小山・丘も含む)と平野(田んぼ)との際に立地していることが多い。山と平地との境は井戸の水位が浅いという利点もあるが、山によって冬季の北風・西風(ナライ)が遮られるため、強度をあまりあげなくても住宅(茅葺木造)を建てることが出来る利点があった。

山から離れた平野に建っている旧来の農家の住宅には、冬季の風雪に耐えるため、例外なく北側から西側にかけて防風林・防雪林が植えられている。これはイグネ(居久根…屋敷まわりの杜)と呼ばれる。

なお、仙台平野に至る秋の台風は、ほとんど「雨台風」であって風速がそれほど大きくないため、屋敷林に台風対策の面はあまりない。
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冬の仙台平野は、基本的に奥羽山脈で雪雲が遮られるため、晴天で乾燥し、空っ風が吹く。このために火事が頻発し、木造住宅が密集すると類焼が引き起こされる。江戸の場合、町人町で木造住宅が密集していたが、この冬季の火事類焼を防ぐために「火消し」集団を組織したり、防火水槽を設置したりして対応した。

仙台は河川中流域の河岸段丘上に城下町が開かれたが、一般的な河岸段丘とは異なり、地下5-10mにある不透水層のおかげで井戸の水位は浅くも深くもなかった。しかし、火災のような緊急の場合には充分な消火用水を確保できなかった。そのため侍屋敷では、建坪を200坪以上の広さにすることで屋敷同士を離し、また防火林として居久根を築くことで類焼対策とした。

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